- 1950年生まれ。1977年東北大学大学院(機械)修士課程修了。
- 同年新日本製鐵(株)入社、釜石製鐵所、君津製鐵所、技術開発本部(富津)を経て、2000年から(株)日鐵テクノリサーチ勤務。
- 1999年東北大学大学院(機械)博士課程修了、博士(工学)。
- 製鉄機械の長寿命化技術等の材料・トライボロジーの研究開発に従事。
- 日本機械学会、日本トライボロジー学会、日本鉄鋼協会に所属。
- トライボロジーとは摩擦、摩耗、潤滑に関する「相対運動しながら互いに影響を及ぼしあう二つの表面の間におこるすべての現象を対象とする科学と技術」です。
- 私が担当してきた製鉄機械設備の寿命は、摩耗、熱破損、腐食の3大要因によるものが大部分であり、耐摩耗性、耐熱性、耐食性に優れる材料及び表面加工の研究開発を行ってきました。
- 私の研究開発事例を紹介します。
【セラミックスのトライボロジーの研究】
- 高炉の原料である焼結鉱粒子(HV=10GPa)による各種セラミックスのエロージョン特性の研究(1)から、セラミックスの摩耗率w mm3/kg (=摩耗体積/衝突粒子の総質量)は,破壊靱性と硬さで評価できることを明らかにしました(図1)。
- この結果から、耐摩耗ライニング材としては安価なアルミナが一般的に使用されていますが、摩耗の厳しい環境では窒化珪素、サイアロンが使用されています。

図1 セラミックスのエロージョン特性
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【鋼板搬送ロールのトライボロジーの研究】
- ロール等の大型機械部品は、表面をセラミックスやサーメットで被覆した溶射ロールが広く使用されています。
- 常温無潤滑条件で使用される鋼板の搬送ロールでは、鋼板とのスリップを防止し長期間安定して鋼板を搬送する観点から、高摩擦かつ低摩耗となる特性が要求され、ショットブラストにより粗面化したWC-Co等のセラミック溶射ロールが使用されています(図2)。
- 実用化されている粗面化ロールと鋼板との摩擦及び摩耗特性を調べ材料及び加工法によるロール表面形状の差異と、摩擦摩耗特性に及ぼす影響を明らかにしました。

図2 セラミック溶射ロール
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- 参考文献
- (1)安藤克己, 辻雅芳, 堀切川一男: トライボロジー会議予稿集1992-10(1992), 231
- (2) K. Ando, S. Shibamoto, K. Kato,Proc.Int. Tribol. Conf. 1995, 1 (1995), 1453
- (3)安藤克己, 加藤康司: トライボロジスト, 44,11 (1999), 882
- 現状調査からラボ評価、対策案検討まで個別及び一貫で研究開発が受託できます。
- ●摩耗劣化等の損傷メカニズムの調査解析
- ●使用環境を考慮したラボ評価方法の検討と受託試験(摩擦摩耗試験)
- ●損傷メカニズム調査からラボ評価、実機対策検討まで一貫した受託研究
- ●トライボロジー全般に関する技術コンサルティング
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安藤 克己
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